過去ログ - とある未来の通行止め その3
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300:ブラジャーの人[saga]
2012/04/24(火) 22:53:03.54 ID:RWe9LCdy0

いつ果たされるとも知れない曖昧な契約だったが、パタリロはいたくご機嫌だった。
この一週間足らずで、一方通行のどこを見て信用したのだろう。

「さーて、あとはこのプラチナリングにはめれば……」
「俺がやる」

怪訝な表情は一瞬で引っ込んだ。一方通行の能力がどういうものか詳しく説明されたことはないが、この少年王は石を渡してくれた。
ベクトル操作というものを理解したわけではないが、「彼が言うからにはできるんだろう」という程度の認識だ。


石は、ほんの数秒でリングに収まった。これでいつでも指にはめられる状態になった。渡しさえすれば。
パタリロが石と揃いの桃色のケースをくれたので、そこに指輪を仕舞い、とりあえず宮殿に帰ることにした。

渡す時のセリフは、なりゆきにまかせることにする。



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