344:ブラジャーの人[saga]
2012/05/04(金) 14:06:58.92 ID:POhK/+bk0
物騒なやる気を出す御坂美琴を宥めるのに、だいぶ時間を取られた。ここ最近で一番の疲労だ。
彼女が帰ったあと、机に土足を投げ出したまま、携帯端末で土御門元春の番号に掛ける。
「早く出ろよ…」
繋がらないので、もっと気は進まないが結標淡希に掛けようかとしたら土御門が折り返してきた。
「…………」
『おい、用があるから電話してきたんじゃないのか』
「まァな」
『無言とはどういう了見だ?』
「……仕事がある」
『へー』
電話の向こうの土御門は、あくびとともに適当な返事をした。一方通行からの連絡といえば、ある程度察しがついている。
『依頼主は一方通行自身かな』
「そォだ。急ぎで潰したい機関が数個ある。できるだけ同時に落としてェから、結標と海原にも繋ぎをつけろ」
『エツァリ、な。ほぉー懐かしい、グループ全員集合だにゃー』
おどけた調子に少々イラつくが、彼に残りの二人にも集合をかけてもらいたいので我慢。
『一方通行からのお・ね・が・い、って言えばアイツらも了解してくれるだろう。準備が出来たら俺から連絡する。まぁ二日か三日待っててくれ』
「報酬は用意するから余計な事は言うンじゃねェぞ」
『はいはい、っと』
通話を終えて、深い溜息と共にソファに体を埋める。
まだ夕暮れ前で、帰宅の予定時間より早いがもう仕事をする気がしない。
一方通行は打ち止めが待つ自宅に帰ることにした。
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