396:ブラジャーの人[saga]
2012/05/16(水) 00:32:55.73 ID:n9+P7/rf0
五十畳ほどの広さの部屋には、白衣を着た職員が二人と、灰色のスーツ姿の三人の男がいたが、ほぼ同時に気絶させる。
一方通行はスーツの男を踏みつけて、幾つものモニターが壁一面に設置された場所に立つ。起動されていた近くのパソコンを構うと、それは探していた一番の標的だった。
彼自身のこと、打ち止めのこと、産まれてくる息子についてのデータが入力されている。
幸い、生体細胞などの遺伝子データは取得されていないようで、あくまでも一方通行達の現状や周囲の情報だけだった。
(そこに関しては、俺が普段から細心の注意を払っているから当ォ然だ。杞憂だったか……)
これを跡形も無く消して、さらなる主要研究にも傷をつけていけば任務完了だ。
念のため全てのデータを閲覧しようと、一方通行は能力を使って処理を始める。
(………………)
その作業は一分足らずで終わった。終わったが彼は動けない。
(何だよこれはァ……!?)
画像もあったので、目の前のモニターに映し出してみた。それのせいで動けない。
怒りに震える握りこぶしだけが、この部屋で動いている唯一のものだ。
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