407:ブラジャーの人[saga]
2012/05/17(木) 00:06:22.44 ID:7euSVND70
十一月。
打ち止めはもうすぐ妊娠七ヶ月目となる。すでに普通の洋服は着られなくなり、いつもマタニティウェアを着るようになった。最近は妊婦さんのニーズに応え、随分と可愛らしいデザインの物が増えており、一方通行と二人で楽しいショッピングをしたものだ。
今日は平日だが、自由業のような一方通行は朝から家にいる。打ち止めに代わり、朝食作りと洗濯をし、愛犬のブランカをブラッシングしていた。
「あぅーん」
「こりゃ夏毛か。反対側もやりてェンだよ。転がれ、ほら」
「へっ」
「転がれって……」
夫が犬の世話にやっきになっている声を聞きながら、打ち止めは昼食の用意をしていた。
「あなた、反対は後でミサカとやろうよ。ごはん出来たから先に食べよー、ってミサカはミサカはおたまを鳴らしてみたり」
「おゥ」
気持ちのいいブラッシングが中断されてしまい、白いハスキー犬はがっかりしてご主人様を見上げる。だったら大人しく反転すれば良いいのだが。
「後でな」と一方通行に頭を撫でられ、そのまま昼寝に突入した。
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