過去ログ - とある未来の通行止め その3
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42:ブラジャーの人[saga]
2012/03/11(日) 00:45:47.73 ID:mJNfgIRa0

ベクトル操作で制御された車体は、不自然なほどによく止まり、よく曲がる。反則ブレーキング性能を備えたエボが、ジワジワと差を詰めていった。

「ちょろいな」
「うーん、でも、前方に他の車がいなくなっちゃったぞ。……ほら、また離されてく。おぇ」
「くっそ、無茶な運転しやがって。タイヤが減るよぅ……」

ほぼ直線の、障害物がない平坦な道路。ランエボより二〇〇キログラム以上も軽いインテRが、車間を広げていく。それにこっちは三人乗りで、なおさら重い(一人は平均体重よりずっと軽いけど)

「ばァーか。そりゃ俺にとっても願ったり叶ったり、なンだよ」
「え、う、わ。Gが…っ」

明らかに異常な加速だった。浜面と上条の背中が、シートに張り付く。

「公道で普通の車が出していいスピードじゃねェぞ! ベクトルターボか!? 今何キロだ!?」
「二四〇キロォ。ちゃンとコントロールしてっから心配いらねェよ」
「あぁあァァ一方通行、さすがにこれは上条さんもちょっと怖いっ」
「メーターが三〇〇まであるってことは、そこまでなら出していいってことだろォが」
「んなわけあるかいぃぃぃ!もう嫌じゃぁぁぁー! 横に一方通行乗せるといつもヒドイ目に遭うー!」」
「ほォら捕まえたァ……っ」


ついに、憎い白い影と並ぶ。のは一瞬だった。すこーんと抜かして、エボはそのまま颯爽と走り去る。
インテRも諦めたのか、減速を始め、やがてルームミラーから姿を消した。

それを確認し、不敵な笑みを浮かべる一方通行も、加速をやめる。彼が首に手を伸ばしたことで、恐怖のカーチェイスは終わりを告げた。
他の乗員は、文句を言う余裕もない。浜面は弱々しい仕草で看板を指さした。

「……一方通行さん、パーキングあるよそこ。……休憩を所望する」
「おォ。丁度良かったわ。俺のバッテリーも、もうすぐ切れるし」

「……え?」

まったく、心が休まる暇がない。



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