451:ブラジャーの人[saga]
2012/05/23(水) 21:49:18.35 ID:Ltm214sl0
「気が急くわ。もうベビーベッドや服は買ったの?」
「バッチリ! 外からのお取り寄せが多いけどね、ってミサカはミサカは赤ちゃんグッズにもブランドがあったことに驚いたり」
「そんな、産まれる前から贅沢させてどうするじゃんよ」
「仕方ねェだろ。この街はそォいうモンの品揃え悪ィンだから」
それでも数年前に比べたら、子供を育てる環境は充実し始めてきている。
学生だった若者が、結婚、出産後も学園都市内で生活し続けるケースが増えたためだ。
「ベビーカーは? チャイルドシートは? 抱っこ紐は必須と聞いた覚えがあるわ」
「あー全部ありますよォ。つーかもォホントやかましィわ」
一方通行は最高の頭脳をフル活用して、必要と思えるものは既に全て購入していた(手当たりしだい、と言えなくもない)
それらは空き部屋を占拠して置いてあり、自宅の模様替えも兼ねて、近いうちに配置しなければならない。
「そう。どうやらちゃんと準備しているみたいね。良かったわ」
「はァ…。だから今日はこれぐらいで、疲れる話はやめやがれ……」
あくびと共に、一方通行は両手を上げて体を伸ばす。そろそろ一階の自宅に帰るつもりである。
「桔梗も私も、二人がしっかりしてるから安心したじゃん。先のこと色々考えてんだねー」
「えっへん! 一丁前に夫婦なのだよ、ってミサカはミサカは鼻高々だったり」
「はいはい、おみそれしたわ。じゃあ名前も決まっているのかしら?」
「あ……、ってミサカはミサカは……」
「な、名前………………」
学園都市第一位の頭脳は、息子の名前について、まったくのノープランだった。
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