過去ログ - とある未来の通行止め その3
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461:ブラジャーの人[saga]
2012/05/27(日) 01:03:50.66 ID:mDn43aq40

急激に大きくなる腹部に、皮下組織が耐えられず亀裂が入る。それは赤や紫の妊娠線となって目に見えるようになり、
出産後も残ってしまうのだ。色が薄くなってほとんど目立たなくなるが、一生消えることはない。

専用のクリームを、マッサージしながら皮膚に塗り込むのが一般的な予防策である。
打ち止めも産婦人科で貰った物を使用しているが、産科医も「あまり気にしなくていい」とのことだったので、こうしてたまに忘れていた。

「いつもはお風呂上がりにつけることが多いから、あなたが知らなくて当然かも、ってミサカはミサカは最近やっと真面目に塗りだしたことを誤魔化してみる……」

寝間着の裾からボタンを外し、手に取ったクリームを下腹の方に塗りつける。一方通行はその様子を興味深そうに見ていた。

「妊娠線……。あるか?」
「う〜っすらと。この辺とか」

悪い目つきをさらに悪くして、打ち止めが指さすところを凝視する。言われなければ気づかない程度の紫色の線が、何本か縦に走っていた。

「これか。……後で消えるンだろ?」
「消えないけど、肌色になって分かりにくくなるよ。世の中のお母さんは全員そうなんだってさ、ってミサカはミサカはそれほど心配してなかったり」
「オマエが気にしてないなら、それでいい」
「むしろあなたのために塗ってるぐらい」
「はァ?」
「あなたがさ、ミサカに、そのー、ちゅーってする時とか。キレイで滑らかなお肌の方がいいかな〜、ってミサカはミサカは気を遣ってみたり」
「…………」



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