469:ブラジャーの人[saga]
2012/05/30(水) 00:43:54.44 ID:eKDTw3X20
浜面理后はキッチンでお茶とホットミルクを用意していた。使い勝手の知れないキッチンなので、いつもより少々手間取る。
「できたよ」
「ありがとうなんだよ。りこうにだけ準備させちゃってごめんね」
「ううん。はい、熱いから気をつけて」
「これはどうも、ってミサカはミサカはお客様を働かせてしまったり」
「ラストオーダーはお腹が大きいんだからいいの」
インデックスと打ち止めは、浜面理后からそれぞれカップを受け取った。
今日は仲の良い三人で、ここ打ち止めの自宅で和やかなお喋りを楽しんでいる。
飲み物が用意される前から頬張っていたクッキーにさらに手を伸ばしつつ、インデックスが打ち止めのお腹を見る。
「くるしくない? 重くない?」
「重いに決まってるよー、こんなの。もう慣れたけどね、ってミサカはミサカは体重が九キロも増えたことを豪快に笑い飛ばしてみたり」
「そ、そっか。当たり前のこと訊いちゃった。あはは…」
「もうすぐだね、産まれてくるの。アクセラレータは立ち会うのかな」
「うーん。あの人どうする気なんだろ。ミサカはあの人がしたいようにすればいいと思って、そのへん相談してないや」
正月を過ぎて、打ち止めのお腹はさらに大きくなった。二月中には臨月となり、もう一キログラムほど体重が増える。
重いのも苦しいのも、三月までは続く。それどころか日ごと体の負担は増していく。
そして、難関の出産だ。特殊な事情を抱える打ち止めなので、通常よりもリスクが高い。
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