482:ブラジャーの人[saga]
2012/06/01(金) 21:04:32.41 ID:hMYOozon0
仲良し女子三人が、おうちで恥ずかしい話で盛り上がっている頃、三人の旦那達は(一人はまだ未婚だが)薄暗い定食屋で昼食を取っていた。
浜面仕上オススメのその店は、量が多くて財布に優しい。おまけに味も良い。
「インデックスを連れて来てやりたいな。遠いのがネックだけど」
そろそろ車買わなきゃなー、と、ショウガ焼き定食の千切りキャベツを箸で摘まむ上条当麻。
蕎麦と天丼セットの蕎麦を先に片付け終わった浜面が、車購入を伺わせる上条に嬉々として話しかける。
「そういうことなら俺に相談しろよ。イイの見繕ってやるぜ」
「浜面の車みたいにうるさいのは嫌だぞ。維持費が高いのも却下」
この店には、浜面の愛車・ランエボⅪに乗って来ていた。相変わらず、やかましい上に腰や尻に振動が響く。
「ふんふん。インデックスとの結婚もあるしな……。国産のスモールカーがいいんじゃね?」
一方通行はヒレカツを口に運びながら、近いうちにチャイルドシートを車の座席に取り付ける練習をしようと、今後のカーライフを思い描いていた。
(ポルシェはしばらく出番がねェな。仕方がない。時間が取れる時にドライブでも…)
「上条が結婚する夏には、一方通行はもうお父さんしてるだろ? 式には出られるのか?」
「あ? あァ…。打ち止めは当たり前のよォに出る気みてェだが、実際のところ分からない」
生後数ヶ月の乳飲み子を抱え、未知の子育てに奮闘しているであろう自分と妻。それ以前に、健康を保ったまま出産を乗り切れるのかが心配である。
「打ち止めが…、っていうか、一方通行だけでも来いよ。上条に御祝儀やって、インデックスにたらふく食わせてやれよ」
「お、おい。無理強いすんな。だいたい予算の関係もあってだな、式も小じんまりしたやつにしようと考えてんだぞ。御祝儀は欲しいけど」
「教師って、給料悪いのか?」
「いや、そんなことないけどさ……」
車も欲しい。修道服を脱ぐインデックスに、彼女が好む衣装を与えてやりたい。いつでも腹いっぱい食わせてやりたい。それに、
「ゆ、指輪も買わないといけないし。いくら貯金しても追いつかねえよ」
頬を染めて黒髪を掻く上条当麻。
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