過去ログ - とある未来の通行止め その3
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499:ブラジャーの人[saga]
2012/06/06(水) 01:14:44.65 ID:2K80hfdR0

分かってるなら言わせるな。
一方通行はバツが悪いといった表情で睨む。黄泉川は酒のせいばかりではない、赤い頬でにやりと笑った。
息子が心配してくれて、ちょっとどころではなく嬉しい。

「結婚したくない訳じゃないじゃん。したくなったらする。でも私にはもう可愛くない息子がいて、そいつに可愛いお嫁さんが来てくれて、おまけにもうすぐ孫まで産まれるじゃんよ」
「だから旦那なンて要らねェってか?」
「んな身も蓋もない……ことあるかもね」

やはり……
未婚のまま子供を持ってしまった彼女は、どうも結婚に対して積極性を持たなくなってしまったらしい。もとよりその欲が薄かったのかもしれないが。

「一方通行が責任感じることないじゃん。私が自分で決めたことなんだから。それに結婚したくなったらするし。相手に惚れてもらわなきゃならないけどね」
「あっそォ…。子持ち孫持ちでイケると思ってンのかよ」
「それぐらい許容できない男なんて、こっちから用無しじゃん。それに私が結婚しちゃうと、あんたが寂しがるじゃんよ」

豪快に笑い飛ばす義母を肴に、一方通行も一気にグラスを空にした。黄泉川は席から立って、向かいの一方通行の後ろに回る。
てっきり次の瓶を取りに行ったと勘違いしていた息子は、対応が遅れてしまった。

「おい、なにやってンだ」
「へへへ。ありがとじゃーん」

黄泉川は一方通行を後ろから抱きしめた。この子供は、恥ずかしがってなかなかスキンシップを取らせてくれないから、
こんな風に隙を見て後ろから実行しないといけない。どっしりした胸を白い頭に乗せて、首に腕を巻きつけた。

重い。打ち止めよりも更に重い、この義母の胸は。

「この酔っ払いが」
「私がこんだけで酔うわけないじゃん」
「お風呂出たよー、ってミサカはミサカはマザコンさんとヨミカワのお邪魔をしてみたり」
「誰がマザコンだコラァ」



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