過去ログ - とある未来の通行止め その3
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538:ブラジャーの人[saga]
2012/06/13(水) 20:29:25.27 ID:0l1aWSKh0

実のところ調整用の培養器も準備していたが、それの出番は見送られた。

一般の病室で、いまだ意識が戻らずベッドに横たわる打ち止めと、彼女の回復に能力を使用している一方通行。
保護者二人と番外個体は、乳児用のベッドで寝ている護の周りに群がっていた。

「五時間弱の超安産だそうじゃんよ」

(アレで安産なのかよ……)

「ちっせー。スゲーちっこい爪がある。ちっせぇぇぇ」

(遠慮なく触りまくってンなコイツは。夢の中のオマエはもっと遠慮っつーか、可愛げがあったっつーか)

「あくびしたわ。産まれたてでもするのねぇ」

(打ち止めの腹の中にいる時からしてたぞ)


「……あなた」
「!――起きたか。大丈夫か?」

打ち止めが目を覚まし、大層な様子で首を巡らせた。彼女からは、ベビーベッドの側面しか見えない。
一方通行は学んだばかりのやり方で、赤子を抱いて打ち止めの元に運んでやる。そのぎこちなさに、笑いをこぼす三人がいたが無視。
今は早く、打ち止めにこの子を抱かせてやりたい。
病院で着せて貰った白い産着を通り越して、その温かさが体に伝わってくる。



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