過去ログ - とある未来の通行止め その3
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557:ブラジャーの人[saga]
2012/06/18(月) 00:50:05.97 ID:Fz6z8l7g0

新緑の鮮やかさが残る初夏の終わりかけ。天の助けが現われた。

「お母様ありがとぉ〜、ってミサカはミサカはプロの手際に恐れ入ってみたり」
「大げさよぉ。もうこんなやつれた顔してっ。若いのにっ」

どこから聞きつけたのか、御坂美鈴が娘夫婦の助っ人にやってきた。
彼女は(戸籍上は)末娘の頬を両手で掴み、ぎゅう、と押し挟む。いじめているように見えて、実はそうではない。

「う、むぅ、……ひもひー(気持ちいい)」
「リンパマッサージよ。表情が明るくなるの」
「うぅう〜ん」
「ウフフ…。あら、孫が泣きそうよ。ちょっと見てくるわ」

さすがに母親経験者。二十年ぶりの子育てもお手のものだった。「今は便利な道具があって楽だわー」とさえ言う。

若い子ぶりたいのに、「おばあちゃんよー」と護に覚えさせようとする様は、ただ単に孫に会いたいだけだったのかもしれないが。




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