過去ログ - とある未来の通行止め その3
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582:ブラジャーの人[sage]
2012/06/19(火) 20:32:42.67 ID:DnxQUYMV0

浜面仕上が一方通行と打ち止めの家にやってきた。彼は出産祝いだと言って、リボンが巻かれた箱を差し出す。

「……重ェな。なンだこれ」

訝しみながら、一方通行はビリビリと包装を破いて蓋を開ける。中身はダンベルだった。

「もっと筋力つけろよ。これから息子を抱っこしてやらなきゃいけないだろ? すぐにどんどん重くなるんだから」
「これでオマエを撲殺しろってことじゃねェのか」
「ちゃんと普通のお祝いもあるんで、振りかぶらないで」

お祝い金が入った封筒を打ち止めに手渡し、そのまま一方通行から距離を取る。リビングの壁際にはベビーベッドが置いてあり、その中にはアヒルのぬいぐるみと一緒に赤ん坊がいた。

「まぁ、ありがとうございます、ってミサカはミサカはマモちゃんのおかげでお祝いゲットしたよ、って収穫を見せびらかせてみる」
「あー」
「おぉ、護くん! たった半年で大きくなったなぁ!」

この家の夫婦を知る者は皆、赤子を見て同じ感想を漏らす。

「髪と目が黒くて小さくなった一方通行ってカンジだな」
「ねー。ますますあの人に似てきたの、ってミサカはミサカは将来が楽しみだったり。でも口はミサカの方に似てるんだよ」

ベッドを覗き込む二人のそばに、一方通行もやってくる。

「良かったじゃん。打ち止めみたいによく笑うイイコになるんじゃね? ひねくれずに育てよ」
「やかましィ」

色意外の容姿が自分に似ていようとも、確かに性格は妻に似た方がいいに決まっていると一方通行も思う。
自分が捻くれていることは百も承知だ。

「それがね、護はあんまり泣かないことは助かってるんだけど、あんまり笑いもしないの」

(乳を飲ンだあとは嬉しそォだけどな)

「へぇ? この笑いの帝王、浜面仕上が笑わせてやろうか」




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