596:ブラジャーの人[sage]
2012/06/22(金) 00:37:11.63 ID:XUfJ5ZpI0
目をあけるとそこには、黒い瞳が待っていた。
しかしその目は一瞬で視界から逃れてしまう。次いで現れたのは白い天井。蛍光灯はついていないから、きっと今は昼間だ。
「パパー。垣根おきたー」
パタパタパタ。子供が走り去る足音で急激に意識が覚醒する。
(あぁ? なんでガキが?)
垣根帝督はベッドの上で身を起こそうとして愕然とする。目覚めたのに動けない。
大変な労力を払って、なんとか左肘をつく。そこで針が腕に刺さっていることに気づいた。そこから伸びるチューブと点滴スタンドで、どうやら医療施設にいるのだと悟る。
(うん? オイオイまさか……)
ゆっくり右腕を持ち上げて、掛かっていた布団をめくる。ゆるい患者服の上から自分の局部を確認して垣根は複雑な表情を浮かべた。
点滴の針だけでなく、排尿用のチューブまで刺さっている。
(どんだけ寝てたんだよ俺は)
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