過去ログ - とある未来の通行止め その3
1- 20
89:ブラジャーの人[saga]
2012/03/21(水) 19:44:36.42 ID:3+yK+hWl0

御坂旅掛との電話を終わらせ、一方通行は家路についた。きっと数日内には彼から連絡があるだろう。
その間に、もっと『マリネラ』という国について調べておくことにした。

その日の夜、打ち止めが風呂に入っている時だった。自室の机で早速情報収集に努めていたら、携帯端末に音声着信があった。
五秒ほど考えてみたが、記憶にない番号である。とりあえず通話してみることにした。まずは黙ったまま、相手の出方を伺う。

「……」
『もしもーし、そちらは学園都市の超能力者、一方通行さんですか?』
「誰だ、オマエ」
『あのー、わたくしマリネラ国王のパタリロ・ド・マリネール八世なんですけど』
「……はァ?」
『あれ? ミスター御坂から紹介してもらったんだけど、ご存知ない?』

御坂旅掛と話をしたのは、ほんの数時間前だ。先方からもう連絡が来るなんて、いくらなんでも早すぎる。
自分のアドレスは、旅掛が教えたのなら納得だし、仮にも一国を導く指導者なら諜報機関を駆使して調べられるだろう。
しかし、最高権力者自らが電話を掛けてくるとは予想外。

「本物かよ」
『天使も羨む、この魅惑のテノールボイスが証明にならないかな』

「………」

『それで聞いた話によると、僕の国で期限付きだけど労働をしてくれるって本当ですか?』
「御坂旅掛と、どンな話をしたのか知らねェが、ダイヤを探しているのは確かだ」
『ピンクダイヤねぇ……。確かに、運が良ければ、マリネラでもたまに採掘される』

話が早いに越したことはない。一方通行はさっさと交渉を済ますことにした。
一日も早く、打ち止めの指に理想の指輪を飾らせてやりたい。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
620Res/420.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice