9:ブラジャーの人[saga]
2012/03/08(木) 00:40:19.21 ID:36IvKIcU0
翌朝、仕度を終えた打ち止めは、病室で一方通行の迎えを待っていた。彼女は一方通行が運ばれた病室で夜を明かしたが、青年はどこか別の場所で寝たらしい。
「用ォ意できてるか?」
「おはよー、ってミサカはミサカはあなたに抱きついて挨拶してみる」
打ち止めを片手で支え、一方通行は電極のスイッチを入れる。きっとこれから、毎朝の診察が日課になるのだろう。
彼の邪魔にならないよう、打ち止めは静かに待つ。十数秒の後、終わったと見て訊いた。
「どうだった? 赤ちゃんは元気?」
「最初に調べた時より、一・六ミリ成長してる」
「おぉっ、……おぉぉ……」
打ち止めは一歩離れて、両手でお腹を撫でる。興奮と、慈愛が読み取れる表情を見て、一方通行の決意は改まった。
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