過去ログ - とある未来の通行止め その3
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93:ブラジャーの人[saga]
2012/03/21(水) 20:05:21.12 ID:3+yK+hWl0

約半日後、快適な空の旅を終え、二人は地上に降り立つ。


常春の国、マリネラ。


「ふぁあぁぁ、すっかり寝ちゃった。……おぉ、日本とは空気が違うね」
「湿度が低いンだ。夏の日本と比べると快適だな」
「これからどこに行くの?ってミサカはミサカはオシャレなリゾートホテルを期待してみたり」
「ホテルじゃねェよ、宮殿だ」
「は?」

「宮殿? 宮殿ってナニ!?」と騒ぐ打ち止めをひとまず放置し、一方通行は周囲を見回す。

(迎えを寄越すと言っていたが……)

「あれぇ? あの看板、何であなたの名前が書かれてるの?」
「あァ?」

 
< ようこそマリネラへ 日本国、学園都市の一方通行様 >

< おいでませマリネラ 一方通行様 >

< 歓迎 一方通行様 歓迎 > 

「……………」

人が行き交う空港内で、通行人の頭から上に突き出たプラカードが、くるくる回りながらこちらへ近づいてくる。
打ち止めが指し示す方向から、「あ、いたいた」という声が複数あがった。

「どーもどーも、日本からお越しの一方通行さんですよね」
「パタリロ殿下の命を受けて、お迎えに参りました!」

妙な姿の男達だった。
オールバックの髪を後頭部でピンと立たせ、全員同じ眼鏡、同じ服。同一人物が三人並んでいるようだった。

一瞬「クローンか?」と思ってしまったが、よく見れば体格や輪郭、声が違うことに気づく。どうやら、意図して同じ容貌を装っているらしい。

日本語で書かれた文句と、そっくりな三人の男達を不思議そうに見ている打ち止め。
一方通行の名が書かれているということは、彼の関係者なのだろうと判断した。




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