過去ログ - 澪「こんな仕打ちを受ける生活はもうヤだ!」
1- 20
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage]
2012/03/05(月) 19:23:19.54 ID:CeNxkaeDO

 気がついて、ふと毎日を思い返すと、わたしはその子と交流することに怯えなくなっていた。それどころか下校を一緒にする約束を交わすほどに仲が進んでいた。だけどわたしから話を始めたことは少なかった。わたしは引っこみ思案でもあった。

 声かけて、わたしからその子に話し始めることが増えたのは、たしか作文コンクール事件のあとからだ。なかば逆ギレ気味に放った本音、いやその大声が生んだ関係の進展。わたしから話す行為に不安をなくす魔法を教えてもらった。
 ああ、コンクールのあともその子ともっと自分から話をしたくて、その子だけパイナップルをイメージし続けた。のちにそれがバレて拗ねられたから、その場でがんばってイメージ無しに話しかける練習をしたっけな。

 誘って、とママに頼んでその子とスケート場に連れていってもらったことがあった。
 インドアなわたしには最初、氷に足を着けるのも恐かった。わたしが踏めば氷が割れて落ちるんじゃないか、と根拠ない不安にとらわれていた。
 けどその子が氷の上を滑る、のでなく威勢よく歩を進め転倒したのを見て、なんだか恐がっていた自分がバカらしくなった。怖じけ無くその子のもとへ滑り寄った。
 それからのスケートの上達は、わたしの方が速いのは言うまでもない。なのでその子にスケートを指導してあげることになる。
 ……ちなみに、わたし達は帰りにスケート場付近のプリクラで撮ったのだけど、律の右頬はじゃっかん赤く腫れていた。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
10Res/6.19 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice