過去ログ - 上条「またかピコピコ中学生」 美琴「ピコピコ言うな!」
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3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(富山県)
2012/03/06(火) 23:30:55.04 ID:t+RGz2HZ0
青髮ピアスと別れた上条は、その足である場所へ向かった。
地下にある、学園都市にしては少し、いやかなり古ぼけたゲームセンター。そこが、上条にとっての『安息の地』だった。

上条「(あー、いつ来てもここの空気は癒される。ボロい外見、たむろしてる学生、そしてズラッと並べられたゲーム筐体……本当に最高だ)」

上条はそう思いつつ、目に留まったゲーム筐体にメダルを投入する。コインでなくメダル。これが上条にとっては実にありがたかった。
この店は主に80年代後半から90年代にかけてのレトロゲームを専門としており、半ば店長の趣味で成り立っているような店である。
そんなレトロゲームを正規のプレイ料金(1プレイ100円)で出そうものなら、このただでさえ技術が『外』の二、三十年は進んでいる学園都市では閑古鳥必至。
そんな訳でこの店ではゲーム筐体は全てメダル制を導入しており、100円で11枚のメダル、つまり1プレイ10円以下と実に貧乏学生の懐に優しい設定となっていた。
そのためレトロゲーム専門でありながら、毎日結構な数の学生で賑わっている隠れた人気店だったのである。
完全下校時刻のことも忘れてひとしきり遊んだ上条は、『本命』のゲームへと足を運ばせる。

ストリートファイターU。通称ストU。
90年代初頭に登場した、現在の対戦型格闘アクションの実質的な元祖となった作品である。
当時の熱狂を知らない上条ではあったが、時代を超える名作はこのゲームセンターでも当然のように愛されており、上条もかなりこのゲームをやり込んでいた。

上条「(さて、今日もストUで対戦三昧といきますか。今のところの勝ち抜き者は……な、27連勝!? 面白え……。
   俺も『幻想殺し』と呼ばれたプレイヤー(自称)だ。いいぜ、お前があくまでその連勝記録を続けようっていうのなら……俺がその幻想をぶち[ピーーー]!)」




30分後。


上条「(う、ウソだろ、あっという間に7連敗……。強い、強すぎる)」

男子学生「どきな、俺が連勝記録を止めてやる!」

次の客に押し出される様にして席を離れる上条。その目はややうつろで、しばしの間、ただただ呆然とせざるを得なかった。



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