過去ログ - 上条「さ、搾乳!?」一方通行「…頼むから死ンでくれ」
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2: ◆OA.IlXkgcyH8[sage]
2012/03/08(木) 14:19:31.02 ID:+uwrAFBm0

打ち止め 「ミっサカとアっナタはおっかいもの〜♪」

ぴょんぴょん跳ねながらデパートを駆け回る打ち止め。
一方通行は憮然とした表情でカートを押しながら呼び止める。

一方通行 「おィ…もう支払いすンだから、好き勝手歩き回ってんじゃねェぞ」

容姿に似合わぬ、ぶっきらぼうな言い方。
だが、心配してくれてるのだと知っているから、
打ち止めは「は〜い♪」と良い子のお返事で駆け寄った。
デパートへのお使いとはいえ、今日は久々の二人っきり。
普段、学校に、暗部にと、忙しい一方通行を独占出来る数少ない機会だ。
打ち止めは最高にハイってやつだった。

打ち止め 「ムムッって、ミサカはミサカはアナタの隙を見て、支払い寸前のカゴの中にゲコ太のマーチを忍ばせてみたりっ!」

一方通行 「黄泉川に菓子は一日一個までだって言われてんだろォが」アクセラチョップ

打ち止め 「あーうー、ミサカはミサカは意外と家庭的なアナタに衝撃を受けつつ棚に戻してみたり。」

怒られた打ち止めは、外見年齢相応の仕草で唇を尖らす。
だが、年齢相応以上の潔さでチョコレートを引っ込めた。
打ち止めが本当の意味で我が侭を言う事はない。
誰の負担にもならない可愛いお願いを、まるで我が侭のような素振りで示す。
そうして、のびのびと過ごしている様子を見せて、一方通行や黄泉川家のみんなを安心させようとしているのだ。
彼女なりの処世術であり、優しさ。
短いが濃厚な付き合いをして来た一方通行には、それがわかってしまう。

一方通行 「…チッ、いいからそれ寄越せェ。会計行って来るから」

打ち止め 「ねーアナタ、あそこの赤ちゃんスッゴく可愛いくない?」

一方通行 「話を聞け」アクセラチョップ

切り替えの速さに思わずツッコミながらも視線を向ければ、袋詰めのスペースの片隅、小さな休憩所の隅で乳飲み子を抱いた母親が、子供に母乳を与えていた。

打ち止め 「あてっ☆ ぼうりょくはんたーいって、ミサカはミ――あぁっ、おっぱい飲んでる!! はわわ、お母さんとっても優しい顔してる……!!!」

平和を象徴するような、暖かな光景。
んぐんぐと元気いっぱいにおっぱいをほおばる赤ちゃんを見詰める母親の顔は、とても穏やかで優しい。
打ち止めの視線は、そのお母さんの表情や一挙手一投足に釘付けだった。
赤ん坊に薄らと生えた髪を、母親は指先で優しく撫でる。

打ち止め 「ほわわわわ」

その仕草が気に入ったのか、打ち止めも無意識に自分で自分の前髪を撫でていた。
決して手に入らない物に憧れる打ち止めの姿に、一方通行はひっそり眉根を寄せる。

打ち止め 「おいしいのかな……」ゴクリ

一方通行 「おい、流石にアレは買ってやれねェぞ」

ヒョイとゲコ太のマーチを奪い取り、揶揄うように言って聞かせるが、
よっぽど感じ入ってるのだろう。打ち止めからの返事は無い。
だからこそ痛ましく……一方通行に出来るのは背を向ける事だけだった。

一方通行 「さっさと行くぞ」

ゲコ太のマーチをカゴへ放り込み、レジへと進んで行く。

打ち止め 「わわっ、置いてかないで〜ってミサカはミサカは―――」




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