過去ログ - 【Fate】汝、自らを以って最強を証明せよ【コンマで聖杯戦争】
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192:1 ◆otXcqJ9cB.[saga]
2012/03/10(土) 13:48:10.63 ID:Q4Ku0SAVo



夕食の席。

常に食事に小言を言ってくるがちゃんと食べてくれるアーチャー。

アーチャー。

その真名は世界最古の英雄、まさに英雄たちの王として恥ずかしくない名を持つギルガメッシュ。

この世を治めたアーチャーが見る世界は、どう見えるのだろうか。

貴女は世界に何も感じれない。

でも、アーチャーの所有物であった、彼の『庭』はどう感じるのか。

それを聞いて見たい、というのもあった。

貴女は小さく尋ねる。


――――アーチャー、聞いてもいい?


そう聞くと、一人ワインを傾けていた彼が「話せ」と言う。

貴女はそれに頷くと、話を切り出した。


――――何も感じ取れない私は、どうすればいいのかな?


ただ、そう聞く。

別に解決するつもりはない。

この自分を『苦痛』とは思っていないのだ。

だが、自分を理解するというのは魔術の基本にも繋がる。

ほら、あれだ。

鉛筆の削り方が分からなければ字も書けないのと同じだ。

自分の使い方を理解する。

そうしなければ、性能は発揮できないだろう。


アーチャー「つまり、貴様は肉と血で動いている人形のようなもの、ということか……」


アーチャーがワインで唇を湿らせ、口を開く。

グラスの中で揺れるワイン。

アーチャーはその赤に目を細めながら、口を開いた。


アーチャー「この我が知ったことか、たわけ」


そう、アーチャーは言った。





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