過去ログ - 勇者「くっ……右目が疼く……」
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31:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/12(月) 23:29:33.22 ID:FxnpD0gL0
勇者「……」

魔王「のう、勇者」

勇者へと歩み寄り、頬を撫で回す。
まるで宝物の愛でるように、恍惚と喜悦が入り混じった表情で。

勇者の耳へ口を近づけ、さながら口付けでもするように。


魔王「……まな……しゃ……」

だが、他の三人に聞こえないよう、耳元で微かに呟いた一言を勇者は聞き取っていた。

勇者「……え……?」

魔王「……」スッ

魔王「さあ、貴君らよ。選べ。ここで灰塵へ帰すか、勇者を渡すか」

勇者「……僕らだけで話がしたい」

魔王「良かろうよ。存分に考えるが良い。時間は山程あるのだからな」


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