過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」3<br>
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25: ◆v2TDmACLlM[saga]
2012/03/13(火) 23:00:07.80 ID:+Rbgcgb50




静寂が満ちる学園都市は街としての機能を完璧に失っていた。
明かり一つなく、人の姿が見えないその都市を、
誰が栄華を極めた科学都市だと判断出来るだろう。

ステイル「…………」

少なくとも、暗闇に包まれた街を縫う様に歩くステイル=マグヌスはこの有様を見て、
とてもではないが自身の立つ場所が世界を二分する勢力の一つだという事が信じられなかった。

ステイル「……ふう」

しかし、それも今は都合がいい。

闇に溺れる様な黒衣を纏った少年は、止まる事無く学園都市を突き進む。
来るであろう最後に向けて、無駄な足掻きかも知れないと思いながらも、歩く事を辞めない。

ステイル「……次の学区で最後、か」

言葉と共に、差し込んだのは日の光だった。
夜が、開ける。

ステイル「そろそろ、だな……」

太陽の日が目に染みる。
紛れるべき闇が晴れていき、少年が進んで来た道が照らされる。

そこに埋め尽くされていたのは、何枚万ものルーンのカード。

ステイル「さて、間に合うかどうか」

足掻きながら、少年は歩いて行く。

訪れるであろう終末に向けて。






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