過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」3<br>
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42: ◆v2TDmACLlM[saga]
2012/03/13(火) 23:18:07.39 ID:+Rbgcgb50




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「にゃうー」

いつの間にか足にすり寄って来ていたスフィンクスが、小さく鳴いた。

浜面「…………」

暗く抜け出せない汚泥の中に沈み込む様な経験は、これで何度目だろうか。
劣等感や無力感に打ちのめされ、絶望を味わう事は何度もあった。

そして、その度に浜面仕上は這い上がって来た。

先の見えない暗い道を、たった一人の少女の為に切り開いて来た。

あと一歩だった。

あと一歩で届いたはずだった。

その一歩は、浜面では決して届かない程遠かった。

浜面「……………」

ふらふらと倒れ込む様に腰を下ろしたソファーの肩を落とし、
もう何分が経過しただろう。何十分かもしれない、何時間かもしれない。

吐き出す言葉は、一切無かった。

ただ、時間だけが流れて行く。






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