過去ログ - 「――――心に、じゃないのかな?」3<br>
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◆v2TDmACLlM
[sage]
2012/04/04(水) 14:32:44.03 ID:DVX3XUy80
異質と化した小さな研究室で、かつんと靴音が響いた。
その音に反応し、少年の体は後方へと大きく跳ねる。
ふっ、と木山晴生が笑った。対して、浜面は笑わない。
笑ってなどいられるハズも無い。目の前にいるのは学園都市崩壊を招いた女なのだ。
学生140万人を巻き込み、学園都市暗部を出し抜き、この街を殺した真の元凶。
木山「…………」
浜面「…………」
氷河の様に冷徹な瞳と業火のように獰猛な瞳が交差し、交わす言葉も無いまま時計の針は進んで行く。
今も放たれる威圧感によって研ぎ澄まされた浜面の精神は、木山晴生から目をそらす事を良しとしない。
経験が告げていた。
目をそらした瞬間に訪れるのは自分にとっての最悪。
かつて相対した聖人よりも、最強よりも、この女は危険だ。
そして、木山晴生はまたも笑う。
木山「そこまで警戒しなくてもいいだろう……別にとって喰おうなどとは考えていない」
浜面「信用するとでも思うのかよ」
木山「思わないよ。言ってみれば君の目の前にいるのは仇敵みたいなものだろう?
……あの白い少女も、どうやら聴いてしまったいたようだしね」
木山「それにしても自分の代わりに外の人間に能力開発を受けさせるなど、
随分思い切ったものだな……正直驚いたよ。どんな事情があったのかな?」
浜面「…………」
木山「嫌われた物だな。まぁいい」
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