過去ログ - 佐天「無能力者とかいいながら上条さんも能力持ってるんですね」
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49:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越)[saga]
2012/03/12(月) 03:07:24.80 ID:AnT69L3AO


 ふう、と姫神は久々にこんなに長く話したなと一呼吸おき、彼を一別するとまた語り始めた。


「彼の能力は。『幻想殺し』。異能の力ならなんでも打ち消せる。そのかわり神の加護のようなものも。打ち消してしまう」


あってる?と姫神は上条に同意を求めると、彼はゆっくり頷いた。


「上条くんのまわりでは。よく不幸なことがおこる。だからこそ。彼は目の前で起こる不幸すべてに顔を突っ込む。まわりに起こる不幸をすべて自分のせいにしているから。私も。彼に助けられた一人」


 そして、姫神は上条のほうに顔をむける。

 その表情はどこか申し訳なさそうだった。

 そして彼女は告げた。


「私は。上条くんに。謝らなくちゃいけない。」


「……あなたに助けてもらったあと。あなたの名前を興味本位で。ネットで検索してみたの。それで。上条くんの許可なく。過去を知ってしまった」


「謝らなくちゃいけないのは。もう一つ。その過去の話を。今ここで。していい?」


上条はその提案に驚いた。

 ネットで検索かけたら自分の名前が出ることにもだが。

まあ内容は姫神の表情からさっするにいいことではないのだろうが。


 彼には記憶がない。

 だからこそ知らない過去の話をされるのは恐怖心があった。

それでも、他人を傷つけるのをみたことのない姫神が、上条を傷つけることになるかもしれないことを自分に謝ってまで話したいと言っている。

おそらくきっと佐天のためなのだろう。

故意ではないとはいえ傷つけてしまった彼女のためにできることを彼はしたかった。



そして上条はそれを承諾した。






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