過去ログ - 【体験版】コンマでまどか☆マギカ?【バランス調整中】2
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942: ◆fJ3KTPFnIUC/[saga]
2012/03/18(日) 00:29:26.40 ID:RYt16+iAO
>>939

なら、キミは知る事が出来る。

彼女の願いは叶ったんだ。




――――

大きな屋敷。それは彼女の家だった。

いつも通りに帰り、いつも通りに玄関に着き――感じる違和感。

迎えが無い?

仁美「おかしいですわね……」

時間も少々遅かった。
幾分かは仕方ないのかもしれない。

自分の部屋まで歩いていると、家政婦たちは確かにいたが――別段、忙しそうというわけでは無さそうだった。

自室に鞄を置き、着替え、食堂へと向かう。
そこでは父親が『先に食事していた』。
妙だ、いつもは一緒に食べると待っているはずなのに。

席に座っても何の反応も無い。

仁美「あの……お父様?」

父親「何かね、仁美?」

表情に異変はない。
いつも通りだった。

仁美「た、ただいま……ですの」

父親「あぁ、おかえり」



胃の中が、冷水を入れたような感覚に襲われる。
堪らず彼女は近くの家政婦に向かって叫んだ。

仁美「わ、私も食事にします! 用意を!」

家政婦「は、はぁ。わかりました」

家政婦は返事をしたが、何故か動こうとはしない。

仁美「……お願いできますか?」

家政婦「はぁ。そうですね」



疑念は確信に変わった。



『誰にも縛られない』



私は、誰にも縛られないのだ。


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