過去ログ - 勇者「独立国家『勇者』」
1- 20
16: ◆hUGk92Nj.I[saga sage]
2012/03/15(木) 02:06:17.25 ID:QTEIEkEuo
ミチさんは私の視線を誤解したまま、勝手を知っているのだろうかソンさんに了解も得ず戸棚を漁り始めた。

家主のソンさんはというと。

老人「――と、それが一年前です」

この国に着てから二度目の説明中だ。

今、おじいちゃんは向かいに住んでいたユメカが居なくなった時の話をしている。

私のささやかな日常が木っ端微塵になって風に吹かれて消えた時の話。

私の一番の親友。

私達は安全だって、大丈夫だって、神様が守ってくれているからだって。

おじいちゃんもそう言っていたのに。

いや、そんな馬鹿な迷信まで信じてしまうくらい、あの魔物達は私達に恐怖を根付かせていたのだろう。

一年前からじゃない、三年前から、私達女は壊されていたのだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
40Res/16.97 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice