204:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/03/15(木) 05:21:55.93 ID:4ZjRNQaA0
「せやから、あんたは ら・ん・し。卵です。私の力で特別に意識もたせてんの。普通は子宮孔なんて広がることないし、
めり込んだだけでも激痛なんやけどね。私が痛覚を麻痺させてるから痛みないでしょ?
通常精子はわずかな数だけしか子宮内に入れず残りは死に絶えるんやけど…こんな風に直接子宮内に射精するから
精子の生存確率アップ!安心して受精してね、ママ。着床するまでここで見守ってあげるから。」
…
泣きたくても泣けない。
今までの事が、記憶が思い出される。別に死ぬわけじゃないんやけど。
このまま受精しちゃったら、ボクは…ボクを産むの?
そうこう考えてるうちに一匹目の精子が眼の前にその姿を見せた。
まさしくおたまじゃくしと呼べるその子は勢いよくボクにめがけて突進してきた。
ばいん。
?急に精子が何かにぶつかったかのように弾かれた。
それでもその精子は諦めず何度も体当たりを繰り返してきた。
体当たりを繰り返す度、大きなその細胞に傷が増えていき、
やがて動かなくなった。
「あちゃーこの子は失敗かー。まぁ一匹ぐらい死んだところで、まだまだあの数。間も無く受胎するよ。」
その言葉通りわらわらと大量の精子、お兄ちゃんの子種が襲い掛かってきた。
何度もぶつかっては死んでいき、目の前で繰り返される生存競争にも見慣れた頃、この見えない膜?が破れかけてきたのがわかった。
その破れかけてきたところに一匹、少し小ぶりな精子が入ってきた。
「あ、そろそろ…か」
うう…
膜の中に入ってきた精子はぐるぐるとボクの身体をまさぐっては一つの穴に潜り込んできた。
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