53:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県)
2012/03/15(木) 03:53:04.55 ID:4ZjRNQaA0
「おんぶ?せやけど家目の前やで?」
「…」
喋る元気も無いし頭を垂れてぐずるしかなかった。
でも、「ん、判った。ほれ、乗っかれや」と言ってくれた。
○
あの日、駅まで迎えに行っていちごミルク奢ってもらって飲みながら一緒に帰ったのを思い出した。
夕日があたって優しく、大きく見えたお兄ちゃんの背中。
何故かドキドキしながら見てたあの背中。
その時は自分の気持ちすら気付いてなかったもんなぁ。
でも、今僕の目の前にはそのお兄ちゃんの背中がある。
本当の自分の気持ちに気付いてから憧れ続けたあの背中。
あの日みたいに夕日は当たってないけど大きく見える。優しく感じる。
白いYシャツのせいかじっと見てると吸い込まれそう。
疲れ果て言うこと聞かないこの身体をどうにか立ち上がらせたんやけど…
そのまま崩れ落ちるようにお兄ちゃんの背中に持たれこんでもた。
219Res/156.28 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。