12: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/16(金) 20:51:49.63 ID:ha4LqwPlo
「だってとしゆき、アンタ今両手ふさがってるじゃない」
唐沢は紅茶入れの指導をしていたので、手にはティーカップとポットが握られていた。
「ほれ、あたしが食べさせてあげるから。口開けな」
「面白い冗談だな」
「な、なに照れてんのよ。としゆきの癖に!」
そうは言うが、照れているのは明らかに生島のほうであった。
(くそっ! なんだこの圧倒的な敗北感は)
二人の様子を見ながらモトハルの心には怒りがこみ上げてきた。
今なら唐沢を〇せるかもしれない。
そんなことを思っていると、
「キャンディも欲しいクル」
唐沢の肩に乗ったキャンディが言った。
「まあいいわ。こっちの子にあげるから。はい、アーンして」
「アーン、クル〜」
そう言って生島はキャンディーにクッキーを食べさせる。
パクッ
「ウ……」
数秒後、キャンディーは動かなくなっていた。
「おおおい!!!」
「きゃああああ! キャンディーちゃあああああん」
りんごちゃんの叫び声が生徒会室中に響くのだった。
*
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