過去ログ - 男子高校生のスマイルプリキュア
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14: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/16(金) 20:53:56.60 ID:ha4LqwPlo

 少女は慌てて鞄の中身を拾い集める。

「大丈夫か」

 その様子を見て、唐沢は素早く拾い集めるのを手伝った。

 モトハルもすぐにそれを手伝う。

 よく見ると絵本のようなものが何冊か入っている。

「ありがとうございます。ふう、私ってドジだなあ。今日はウルトラハッピーのはずだったのにい」

 少女は制服の埃をはたきながらブツブツ言っていた。

「どうも、ご迷惑をおかけしました。し、失礼します」

 クロワッサンみたいな髪の毛をピョコピョコ揺らしながら少女は一礼すると、また駆け出した。

「トシユキ! トシユキ!」

 唐沢の肩に乗ったキャンディが騒ぎ出す。

「どうした」

「さっきの子、プリキュアセンサーに反応するクル」

 小刻みに揺れるキャンディの耳。

「なに?」

「呼び止めて欲しいクル」

「どうやって」

「何でもいいクル!」

「モトハル」

 そう言って唐沢はモトハルを見る。

 仕方ない、と思いながらモトハルは息を吸った。

「おい! ちょっと待て!」
 
 モトハルがそう呼びかけると、

「え?」

 先ほどの少女が振り返る。

「ふぎゃっ!」

 そしてこけた。

 その時モトハルは思った。

 もしかしてこの子はりんごちゃん並みにアホなんじゃないかと。



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