146: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/19(月) 20:50:33.85 ID:qXboas7Oo
受け身を取ったため、何とか致命傷は避けられたものの、恐怖と音のショックで身体が言うことを
聞かない。
「手間をかけさせやがってオニ」
遠くからそんな声が聞こえた。
モトハルは両手で目を覆う。
悔しかった。
身体が動かない。
頭の中に白い帽子を被った少年がちらつく。
(唐沢だったら、もっと上手くやっていたかもしれない)
そう思うと余計に悔しくて涙が出てきた。
「くそう、俺は結局唐沢がいないと何もできないのかよ……」
「面白い冗談だな、モトハル」
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