2: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/16(金) 20:40:48.90 ID:ha4LqwPlo
プロローグ
真田北高校の生徒会役員の一人であるモトハルはこの日も悩んでいた。
原因は、同じ役員の唐沢という男子生徒にある。
元々、彼はお人好しで小学校のころから色々と人助けをしていた。
いくらモトハルが注意しても、唐沢は人を助けることを止めない。
おかげで彼の所属する生徒会執行部には、同じ学校だけでなく他校からも相談が舞い込む。
そして今日、唐沢は再び面倒事を生徒会室へと持ち込んでいたわけだ。
「なんだこのぬいぐるみは。狸か?」
「タヌキとは酷いクル! キャンディはキャンディクル!」
唐沢が拾ってきたぬいぐるみのような奇妙な生物は、人間の言葉を喋り、そして動く。
「昼休みにたまたま見かけたから」
「だからって拾ってここまで持ってくるなよ! 絶対ヤバいって」
唐沢の持ってきた謎の白っぽい生物は、ドラ〇もんのように頭部が大きく手足が生えている。
頭には大きな渦巻き型の耳(?)があり、尻尾と同じように黄色い。。
それから耳元にはピンクのリボンがついている。
「ええと、名前は」
「キャンディクル」
そしてこの生物はキャンディと名乗る。
「まあまあ落ち着けモトハル。唐沢が連れてきたということは、何かあるはずだ」
そう言ったのは、強面で有名な副会長だ。
彼も唐沢に負けず劣らずのお人好しである。
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