55: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/17(土) 20:41:27.09 ID:ITLhnw4lo
あかねの活躍に、みゆきは興奮していた。
「おい唐沢、あの子は調子が悪かったんじゃなかったのかよ」
モトハルは、隣の唐沢に向けてそう聞いた。
今、目の前で活躍している少女はどう見ても調子が悪いようには見えなかったからだ。
むしろ絶好調と言ってもいい。
「なるほど。思った通りだ」
しかし唐沢は、モトハルの質問には直接答えず、一人で何かを納得したようにうなずいていた。
「おい唐沢」
モトハルが問い詰めようとしたその時、
「な!?」
一瞬空が暗くなり、不穏な空気を感じた。
「はっ! この気配はまずいクル!」
「起きたか」
バレーには全く興味がなかったためか、唐沢の鞄の中で眠っていたキャンディが急に起きて
鞄から飛び出す。
「近くにバッドエンド王国の連中が来ているかもしれないクル」
「なに? こんな時に……」
モトハルは歯がゆい思いを感じたが仕方のないことである。
「ええ? 出動ですか?」
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