84: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/18(日) 21:06:36.01 ID:8VKkmjGKo
「ごめんなさい」
「別に気にしてない」
人に怖がられることに慣れている副会長だったが、ここまで涙目になられたのは生まれて
初めてである。
そして隣の唐沢は何も言わない。
「副会長さんは、学校の説明に来たんですよね」
そんな副会長に対し、恐れもせずに話しかけるのはみゆきであった。、
「ああ、そうだが」
「ああ、私たちも行けばよかったなあ」
「アホか。学校説明会は三年生が対象やろ。それに、唐沢さんのいる真田北高校は男子校やで」
「ええ? そうなの? はっぷっぷー」
「仮に共学になったとしても、ウチらが入学するころには唐沢さんは卒業やし」
「そうだったあ」
なぜか知らないが唐沢はこの二人に好かれているようだ。
少しだけ羨ましいと思ったけれど、今の自分にそんな状態が来ることは決してないだろうという
ことを副会長自身、よく自覚していた。
そんな状況で雑談していると、
「ちょっとあんたたち」
不意に声が聞こえた。
「先輩?」
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