93: ◆tUNoJq4Lwk[saga]
2012/03/18(日) 21:15:57.98 ID:8VKkmjGKo
それから週末、副会長は物凄く居心地の悪さを感じていた。
「……落ち着かないな」
「そりゃまあ」
この日、副会長と唐沢の二人は街にあるオシャレなカフェにいた。
客も店員も女ばかりの空間だ。
そこでパフェを頼む二人。
「……」
「……」
視線が痛い。
「パフェ美味しいクル♪」
キャンディが喜んでいたのがせめてもの救いだろうか。
「何でこんなところに」
小声で唐沢は言う。
「だって女の子の気持ちを知ることも重要だって、りんごちゃんが」
額に汗をにじませながら副会長は答えた。
「あの人の言うこと信じちゃダメでしょうに」
「ふむ……」
かつて不良十人に囲まれたときも、それほどビビらなかった副会長だが、
この日の居心地の悪さだけはどうにも耐えられるものではなかった。
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