過去ログ - バーニィ「ザクで魔法に勝てるわけないだろ。」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(神奈川県)
2012/03/17(土) 17:48:04.19 ID:lgCmb41C0
クリスマス前日。
スカリ「ついにここまで来たね・・・。まさか君が来てからこんなにも戦力が整うとは思っていなか
った。」
バーニィ「俺はただ、助けてくれた礼をしただけで・・・。別に、そんなにすごい事はしちゃいない。」
謙虚に振舞っているのか、それとも素なのか青年は自分のした事の大きさよりも科学者たちの努力を
褒めた。
スカリ「まあ、戦力だけじゃなくて娘にも影響は与えているよ。もともと彼女たちには恋愛感情など無かった
はずなんだけど、君はウェンディを見事に射抜いた。・・・それはすごい事だよ。」
もちろん青年も気づいていなかったわけではない。しかし、そこで気持ちに応えないのは彼の中にある
考えがそれを踏みとどめているからだ。
スカリ「君は確かに異世界の人間だ。管理局に知られたら元の世界に戻されるかもしれないし、いつか
また次元漂流で帰ってしまうかもしれない。・・・でも、ウェンディの気持ちに少しぐらいは応えて
やってくれないかい・・・?」
バーニィ「そ、それは・・・。」
スカリ「彼女の初恋なんだ・・。親としては、それが少しでも叶ってくれるとうれしいんだがねぇ。
まあ、君がここに来てから私もこのようなことを考えるようになったんだけどね・・・。」
青年は考え込む。自分の境遇のこと・・・これからのこと・・・そして、一人の少女のこと・・・。
ウェンディ「バーニィ、ここにいるっスか?」
スカリ「ほら、迎えが来たよ。・・・・行ってあげてくれ。明日までの夢でもいい。これが、私からの
最後のお願いだよ。」
研究室から出て行く青年とわが娘を見て、科学者は生まれて初めての涙を流していた。
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