過去ログ - ドラゴン「お前が己の英雄だな?」上条「………は?」
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41: ◆hdrm6.11MI[saga]
2012/03/21(水) 01:22:56.77 ID:cOx3Irht0



「だってよ〜、仕方なくね?特に俺の部屋、陽は差し込むけど寝てる所までは来ないっていう絶好のポジションなんだぜ?上条さん的には、二度とは言わず三度寝まで出来ると思うんですの事よ?」


そんな上条の返答に、彼女は自らの金髪を少しばかり掻き毟りながら溜息を付いた。


「自慢する事じゃないし、遅刻したらまたペナルティ追加されるわよ………って言うかそれに付きあわされる私の身にもなって欲しいんだけど………」




ふむ。と上条は少し考える。




「彼女の名は「アリス・マーガトロイド」上条当麻のクラスメイトであり、小さい頃から縁がある、いわゆる「幼馴染」という奴である。ジョブは「魔法使い」とは言っても、彼女は自作した人形たちを自由自在に操り、戦闘及び雑多をこなす事が殆どな為、自他共に「人形使い」としての地位を確立している。夢は完全自立した、魔法力オンリーで動く完全自立型人形を自作する事だ」

「………はい?」

「髪の色は金髪で短髪。赤いカチューシャがターニングポイント。普段着は青が主体のフリル付きワンピース。好物はアップルパイと紅茶。りんごが安い時期になると必ずと言って良いほど作るので、上条もそのおこぼれに与っている。ちなみに今アリスの傍に浮いているのは彼女が自作した人形の一人「上海」である。可愛い」

「シャンハーイ」


上条の言葉に機嫌を良くしたのか、彼女はフヨフヨとアリスの傍を離れ、上条の肩にチョコンと座った。
一方のアリスは何とも言えない表情で上条を見つめている。


「………………………何やってるのよ………」

「………あ、あれ〜?上条さんなりにキチン解説してみたんですが、お気に召さなかったでしょうか?」

「あなたねぇ………唐突にそういうボケを」

「因みに幼少期の彼女はかなりの奥手で、何かあると彼女の母や、近所の兄的存在である某道具屋の店主の後ろにすぐさま隠れてしまうような引っ込み思案だったが、今ではすっかり………っておわぁ!!?」


突如として自分の腹目掛けて飛んできた青色の魔法弾を、上条は右手に装着した赤黒い籠手で防ぎ、上方へと弾く。


「だ・か・ら!誰に向かって、そして何で私の解説をしてるのよ!!それも唐突に!!あなたそう言う要領を得ないボケは慎みなさい!!あと今更だけどそれを言うなら「チャーミングポイント」でしょうが!!」


当然のように魔法弾を撃ったのは上条渾身のボケ(だと上条は思っている)に若干イライラしているアリスである。


「わ、悪かったって………ごめん。あ、でもさ!いくら相手に不があるからっていきなり弾幕ブッパは止めとけよ?色々不幸な事態になる可能性だって」

「誰がするか!!私だってそんな事する相手は選ぶわ。………って言うかあなた位よ」


その言葉に、上条はホッと胸を撫で下ろす。彼女は上条達の通う学校では、とても常識人で、所謂「出来る女」だという事がかなり有名だ。
積極的な活動は、興味を持ったり、彼女自身に関係するような事以外ではしないのだが、その器用さ、要領、効率の良さから、クラスメイトや同級生は勿論、先輩、後輩。OBや先生達まで用事を頼む事がある程である。


だが彼女と小さい頃から共にいる上条にしてみれば、それは一種の幻想と成り下がる。意外と適当な所や大雑把な所、抜けている所もあり、時にはとんでもない発想、行動をする事もあるのだ。
そsて、彼女が行使する術と同じく、打たれ弱いところもある。




故に心内では、自分や、あいつ等以外に対してとんでもない事をしてたらどうしよう………いや、それが本当の彼女なのだからいっそ表に出した方が………と、若干心配していたのだ。





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