過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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240:人の上に咲く花など[saga]
2012/05/12(土) 23:05:33.07 ID:3keTbGPj0

空気がぴり、と音を立てたような気がした。


「そんな昔話に大した意味はないな」

「意味があるかないかは、聞いた後で私が考えることなんだよ」

「僕が断じてやるよ。そんな話をしても意味はない。なぜなら君と“前”の君は、別人だからだ。だったらそんな昔語りは、僕と、君とは関係のない別の女の子の、アルバムの中の思い出話だということにしかならない」

「それでも私は!」


ステイルはどこまでも頑なだった。
われ知らずのうちに気炎を上げてしまいそうになる。
しかしステイルは、片手を小さく挙げるだけでその炎を遮った。


「いい機会だ、僕からも聞いておきたい。君は、上条当麻という男の何を愛している?」

「……なに、それ。どうして、そんなこと聞くの?」

「ライバルの情報は多いに越したことはないだろう?」

「だったら私が、あなたの好きだった女の子のことを、知りたいと思ってもおかしくないよね。ライバルの情報は、多いに越したことはないんだから」


二人の中空を駆けるすきま風が停滞するのを、インデックスは肌で感じた。
重苦しい沈黙が肩に圧し掛かる。
横目でステイルの表情を窺った。



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