過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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243:人の上に咲く花など[saga]
2012/05/12(土) 23:08:50.97 ID:3keTbGPj0

「苦しいよ」


口をついたのは、誰の心の内容物を言い当てたものだったのか。


「あなたは? あなたは、イヤじゃないの?」


私はなんのためにこの場所に来たのだろう。
インデックスはもはやそんなことさえも忘れて、必死に、思いのままに言葉を紡いでいた。


「好きだった女の子と同じ顔をした、別の女と喋ってて、不快にならないの?」

「っ!」

「…………ごめん、なさい」


言い終えてからしばらくして、あまりの居た堪れなさに顔を伏せる。
私は本当にこんなことを聞きたかったのだろうか。
インデックスには、それすらもわからなくなっていた。

十指にシルバーリングの嵌められた指先が、視界の端で頼りなさげに上下していた。
ステイルのごつごつした手のひらが、唇をなぞる――――寸前でのろのろと降りていって、固く結ばれた。


「痛い」



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