過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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244:人の上に咲く花など[saga]
2012/05/12(土) 23:10:05.77 ID:3keTbGPj0

痛い。
静かな一声が、どんな刃物よりも鋭利に胸を切り裂いて、消えた。


「時々、どうしようもなく痛くなる」


痛かった。
インデックスも、心臓の奥が切り裂かれたように痛んでしょうがなかった。


「……今日は、ここまでにしようか」

「え?」

「お客様のお見えだ。神父としての職務を果たさなければね」


突如としてステイルが立ち上がり、大扉の方向に視線をやった。
そういえば、とインデックスは教会に入る直前のことを思い返す。
誰かに見られている感覚。
今にして思えばあれは、ステイルが活動拠点に張り巡らせておいた監視魔術の一種だったのだろう。


「ちょ、ちょっと待って」

「待たないよ。君と僕には次の機会があるが、今日この教会を訪れる人々にはそんな暇はないかもしれない。悪いが、仕事を優先させてもらう」

「…………わかったんだよ」



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