過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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263:すべての人間は――[saga]
2012/05/20(日) 21:56:03.47 ID:zQfIGP0D0

◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇


この教会を訪れるのも、都合四度目となった。
インデックスが叩きつけた宣戦布告を、ステイルは祭壇上で聖書に目を通しながら受け取った。


「そういうことに、なったというわけか」

「うん。そういうことになったんだよ」


この一月ほどで、自分の彼に対する態度もずいぶんと軟化してしまったものだ。
言い方は悪いがよい機会をもらった、とインデックスはそう思っていた。
自分と上条が互いに互いを見つめ直すための、よい機会を、である。


「上条当麻から、愛の言葉の一つも囁かれたかい?」

「ううん、一度も」

「……ヤツめ、いつまでも愚図愚図しやがって。まさか僕に遠慮しているということはないだろうし」

「そのまさか、かも」

「…………おいおい、それは本当かい」


ステイルの言い草は、上条とインデックスの仲を危ぶんでいるようでさえある。
とことんまで正々堂々の勝負にこだわる腹積もりらしい。
それはとりもなおさずステイルという少年の美徳であり、インデックスも好感を抱かずにはいられなかった。



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