過去ログ - インデックス「当方に迎撃の用意あり」
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33:当方に迎撃の用意『  』[saga]
2012/03/20(火) 21:20:15.15 ID:tIbuw6lR0

しかしスキャンダラスでプラトニックでアモーレな進展があったのかと問われれば、皆無だとインデックスは断言せざるを得ない。
彼の固有スキル「ラッキースケベ」の発動頻度も、徐々に低下している、気がする。
その上ラッキースケベに遭遇する際の上条の反応が、初期のそれから寸分たりとも変化していないという事実が、インデックスには相当に堪(こた)えた。
瞬間的に頬を赤らめ狼狽はするが、五分後には元通り。
思いきりぎこちない空気になってしまうか、いっそのこと無反応でもいいから、何かしらの変化をインデックスは渇望していた。

……というのも、一昔前の話である。
このままなんの進展もなく、日々を無為に過ごすのも悪くないかもしれない。
随分と前から、インデックスはそう思うようにさえなっていた。


「どちらさまで……げっ」


その時、玄関口から呻き声が伝わってきた。


「とうま? ……うわ」


上条がドアを開けると、黒い壁があった。


「やあ上条当麻、インデックス。素敵な朝の挨拶をありがとう。おかげで僕の機嫌はちっともよろしくなくなったので、ごきげんようの定型句は省略させてもらうよ」


壁の正体は、二人もよく知るイギリス清教の神父さんだった。
インデックスはそういえば、と脳内の当該メモリを呼び出してみる。
上条がインデックスの通帳に手を付けると決めた日、この人が家を訪れていたっけ、と。



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