過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)
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◆jPpg5.obl6
[sage saga]
2012/08/05(日) 22:24:45.05 ID:pQXo9UG60
どうやら二人は互いに上司と部下の関係にあるらしい。
コートを着た女性に血液を集めるように命令したのがこの女なのだろう。
そしてコートを着た女性は任務を完遂し、自分の上司の下へ戻ってきたということだ。
上司「目的『は』達成した・・・・・・? 何か不都合なことでもあったのかしら?」
黒コート「それは後でお話しします。 今はこれを・・・・・・」
上司「・・・・・・」
上司の疑問を一端制し、ケースから包み紙を取り出して渡した。
上司は手渡された包み紙を丁寧に開き、中身を手にとって確認する。
それは鮮やかな赤の液体に染められたビニール袋。被害者女性の血液が入っている。
容量にして大体200ml程。献血などで採取する量とほぼ同じだ。
上司は数秒ほど血液が入った袋を見た後、何も言わずにそれを元に戻す。どうやら十分に満足の出来る代物だったようだ。
中身を包み直すと、包み紙をテーブルの上に置いてコートを着た女性に向き直った。
上司「とりあえず何があったのか簡潔に、わかりやすく話しなさい」
上司は出来るだけ部下を怖がらせないように話しかけた。
任務中に何があったのかは判らないが、恐怖のせいで嘘をつかれては後々面倒なことになる。
嘘をつくのは大抵の場合が保身によるものだからだ。子供が親に怒られないように嘘をつくことと同じことだ。
ただ、彼女に関しては上司に嘘をつくことなど万も一つもあり得ないのだが、そこは一応念のためである。
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