過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)
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420: ◆jPpg5.obl6[sage saga]
2012/08/05(日) 22:27:08.55 ID:pQXo9UG60

彼女が生真面目で非常に優秀であることは上司も認めるところである。
部下にしたのは数ヶ月前のことであり、それ以前から彼女を知っているわけでもない。
だが、その短期間でも彼女が他の人間よりも頭一つ飛び出ていることを知るには十分な時間であった。

しかし、そんな部下にも欠点が存在していると上司は考えている。
それは逆境に直面した時、例えば仕事に失敗すると非常に精神が不安定になることだ。
特に、上司がその出来事に関わっている時が一番その傾向が強い。
部下が失敗をしたことなどそれこそ片手で数えられる程度なのだが、その時のうろたえ具合は尋常ならざるものがあった。

最初は彼女の優秀さから来るプライドが原因だと思っていた。だが、どうやらそれだけではないらしい。
彼女は上司に少し依存し過ぎているきらいがある。もし上司が彼女を見捨ててしまったら、
ショックのあまり自ら命を絶ってしまいかねない。

いずれは矯正してやらねばならないと考えながら、上司は部下の言葉に耳を傾けた。


黒コート「実は作業の途中の姿を一般人に目撃されてしまいまして・・・・・・」

上司「目撃された? ちゃんと対処したのでしょうね?」

黒コート「殺すわけにはいきませんでしたから、私の誤った情報を与えた上で眠ってもらいました」

黒コート「直接顔を見られたわけではないので、そこから辿られることはおそらく無いはずです」

黒コート「それと身元がわかるような物品も全て回収しました。 髪の毛一本残してはいません。 ただ・・・・・・」

上司「ただ?」




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