過去ログ - とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)
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◆jPpg5.obl6
[saga sage]
2012/09/02(日) 20:33:40.30 ID:EkPzwhUs0
その後、何も会話することなく彼らは目的の書架に付いた。
目の前にあるのは頑丈な鉄の箱。箱の蓋には大きく『21』と刻まれている。
錠のような物は見あたらないが、おそらく魔術で錠が施されているのだろう。
ステイル「これがそうかい?」
リトル「はい、今からロックを外すので少し離れていてください」
リトルはそう言うと、懐から金属製の板を取り出した。
薄暗がりでよく見えないが、ルーンらしき文字がびっしり刻まれているのが見て取れる。
その板を箱の上にのせ、さらにその上に手を置くと、彼女は微かな声で呪文を唱え始めた。
リトル「――――」ボソボソ
ステイル(なかなか複雑な呪文だな。 保存されている物を考えれば当然のことかもしれないが)
ステイル(ヘブライ語、フェニキア語、アラム語の複合か・・・・・・? そんなめちゃくちゃな呪文を覚えられるとはね)
ステイルがそんなことを考えていると、突然『カシャン』と何かが砕けるような音が聞こえた。どうやら解錠が終わったらしい。
リトルは重そうな鉄の蓋を開けると中身の状態を確認し、一冊の古いメモ帳を丁寧に取り出した。
そのメモ帳は相当痛んでおり、あちこちに茶色いシミを作っている。一般人が見たら問答無用でゴミ箱に捨ててしまうだろう。
これの持ち主は相当ぞんざいな扱いをしていたのか、もしくは何度も手にとって眺めていたのか。
リトルは『ヴォルデンベルクの手記』を中身を流し読みしている。
『流し読み』と簡単に言うが、魔道書を相手にそれが出来るのは、彼女が悪魔憑きだからに他ならない。
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