過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/20(火) 01:04:22.82 ID:WAbTKaZT0
「力を持っているからって化け物か
どうかが決まるんじゃないよ。問題なのは、
その力を何のために使ったかじゃないか?
お前は、俺を守ってくれた。俺はお前に感謝してる。
少なくとも……この世界中の皆が、お前のことを化け物だと
言ったとしても、俺一人だけは、お前のことを化け物ではないと
言ってやることが出来る」
「…………」
「それじゃ、いけないのかな」
絆の声は、どこか寂しそうな、廃退的な響きを含んでいた。
霧は顔を上げて絆を見ると、小さな声で聞いた。
「マスターにとって、私は化け物ではないのですか?」
「ああ。他の子と同じだよ」
絆は、軽く微笑むと手を伸ばし、霧の頭を撫でた。
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