過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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148:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:55:16.33 ID:s9qUNLnH0
過ぎ去った日。

過ぎ去ってしまった日。

もう戻らない日々。

もう返らない日々。

しかし、去年と、
その前と同じようにこの花だけは咲いた。

憔悴した目で、周りを見回す。

くすんだ視界に映るのは、何もない、
ただ花が咲き乱れる空間。

そして一本の樹の根元に、
ひっそりとたたずんでいる、一抱えほどの石だった。

バーリェの墓、と絃は呼んでいた。

バーリェ達は死んだら火葬されるでもなく、
大概は検体として分解された後、リサイクルに回される。


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