過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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三毛猫
◆E9ISW1p5PY
[saga]
2012/03/24(土) 21:55:16.33 ID:s9qUNLnH0
過ぎ去った日。
過ぎ去ってしまった日。
もう戻らない日々。
もう返らない日々。
しかし、去年と、
その前と同じようにこの花だけは咲いた。
憔悴した目で、周りを見回す。
くすんだ視界に映るのは、何もない、
ただ花が咲き乱れる空間。
そして一本の樹の根元に、
ひっそりとたたずんでいる、一抱えほどの石だった。
バーリェの墓、と絃は呼んでいた。
バーリェ達は死んだら火葬されるでもなく、
大概は検体として分解された後、リサイクルに回される。
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