過去ログ - 少女「それは儚く消える雪のように」 2
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152:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/03/24(土) 21:57:53.62 ID:s9qUNLnH0
――涙が流れた。

最後に文の名前を彫り終わって、
絆は彫刻刀を取り落とした。

何故泣いているのか、何が悲しいのか。

この期に及んでも絆はまだ、良く分からなかった。

分からなかったが。

悲しかった。

苦しかった。

手を伸ばして、樹から花がついた枝を一本折り取る。

そして絆は、そっと石の前にそれを置いた。

両手で頭を抱えて、泣きながら石の前に膝をつく。


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